2006年に読んだアル・ゴアの「不都合な真実」は地球温暖化に強い警鐘を鳴らす内容でした。
私はフリーズしました。何故ならデザイナーはモノを作り続ける消費と直結した行為だからです。
苦しくて、眩暈がして、混乱して、何も作れない、何も手につかない状態に陥りました。
私を救ったのは、この仕事を通じてメッセージを伝えていけるかもしれない…という思いでした。
沢山悩んで、勉強して、試行錯誤の後…
2008年にLovePlanetというテーマでコレクションを発表しました。
「美しい地球を未来に残そう」というテーマです。
京都議定書を7か国語に訳したプリントでパーカやスニーカーをデザインしました。
全面にロゴが走り世界地図とCO2の文字が浮き上がります。
当時CO2削減コミットに批准しなかったアメリカは真っ赤です。トランプ政権になった今はさらにヒドイですね。パリ協定を離脱したのですから…。
花束をシャツやジャケットで抱きしめた構図でプリントしたトップスをデザインしました。
愛おしい子犬や子猫を抱きしめるように、自然を大切にしようという愛を表現しました。
続く…